それは一通のFacebookのメッセージがきっかけでした。
● hi takashi. how r u? we are in a deep pain, sorrow and fear due to quake...our homes in the village is all destroyed..due to devastating earthquake..
○ Rabin, are you ok?
● yes...we are fine.but our country is totally destroyed.we all are homeless, living like refugee..those houses you saw and had been are all down..
○ Oh my god
● bless us, pray for us and support us...please..people are desperate need of food and shelter...
○ I am thinking about you and your family.
● Thank you , we are living ...but scared and devastated...
2015年4月25日、11時56分に発生したネパール大地震から1ヶ月後の5月24日、突然このメッセージがネパールに住む友人から送られてきました。ちょうど震災後1ヶ月目のテレビ特別番組で、自衛隊が様々な仕事を終え帰国する報道をしていた頃です。マグニチュード7.8、死者9000人、負傷者20,000人超と言われるネパール史上2番目に大きな地震でした。
私は17年前にアジアを横断する旅の途中で初めてネパールに訪れました。その時に知り合った二人のネパール人、Uttam とRabindra は、Kathmanduからバスで1.5時間ほどにある彼らの村、Baluwa に招待してくれ、ヒンドゥー教の祭り「ダサイン」を私に体験させてくれました。ヤギや水牛、アヒルや鶏などたくさんの動物の血をドゥルガ女神に捧げるダサインの儀式は、ヒンドゥー教の予備知識のなかった私に強烈なカルチャーショックを与え、その後の私の人生に大きな影響を与えました。
このFacebookのメッセージをきっかけに、17年前の感謝を表わそうと思い、様々な寄付をする団体を探してみましたが、どこに寄付すればお世話になった村により効果的に役立つのかなかなかわからず、どうしようかと考えていた時にふと、誰かに頼らずにお世話になった村に直接寄付すればいいのでは?思いつきました。調べてみるとどうやらKathmanduのホテルは営業を少しづつ始めていて、自力で宿と食事は確保できそうだとわかり、目的を自力でのネパール、Baluwa村への寄付と震災後のネパールを取材することに決め、ホテルを予約し、ビザを取り、友人が必要と言っていたテントを購入し、蚊取り線香やレインコート、手袋、懐中電灯などを大量に購入し、持参しました。17年ぶりの友人たちとの再会を喜び、様々な物資と現金を友人に預け、そしてお世話になった村の現状を聞き、共に訪問するためのスケジュールを調整しました。Baluwa以外にも独自に取材してみようと思い立ち、日本人が経営するコーディネーターの事務所に出向き、通訳兼コーディネーターと運転手を手配してもらい、災害が大きかったSankhuとBhaktapurの2ヶ所を取材してきました。また、ちょうど滞在中にネパール大震災からちょうど2ヶ月目のセレモニーが開催されることを知り、9000名の犠牲者追悼のために、地震のあった11時56分、ダルバール広場にて9000個の風船を一斉に飛ばすセレモニーを取材しました。
震災後2ヶ月目を迎えたネパールのKathmandu、 Sankhu、Bhaktapur、そしてBaluwaの写真です。見て、感じていただければ幸いです。どうもありがとうございました。
2015年 夏 望月 孝
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